01The Last Oath
誓いの神テュールのルーン。狼フェンリルを縛るため、テュールは誓いの証として獣の口に手を差し入れ、それを失った。代償を払って守られた誓い。堕ちる前の瞬間。
Nøx Varekの世界に、ただの装飾はひとつもない。紋章、名前、放浪者、王冠、そしてすべての曲が、古き北欧の世界、そのルーンと神話と誓いから引き出された意味を宿している。
象徴を読むNøx Varekの紋章は、結合ルーン(バインドルーン)として読むことができる。かつてルーンの彫り手が名前や願いを結び合わせたように、いくつものルーンをひとつの印に束ねたものだ。各部分に触れて、光らせてみてほしい。
ラテン語のnox、夜。北欧神話で夜はノーット。馬フリームファクシに乗って空を駆け、その馬銜から落ちる泡は露となって大地に降りる。Øは北欧のO。ルーンではᛟオシラとなる。受け継ぐもの、故郷、先人たちが私たちの手に遺すもの。
この名は古ノルド語の二つの言葉を響かせる。ヴァルグル:狼、そして仲間から追放された無法者。ヴァール:あらゆる誓いを聞き届け、それを破る者を罰する女神。誓いを立て、言葉を破り、追放された男。そこからNøx Varekは始まる。
ルーンの彫り手たちにXの文字はなかった。ᚲとᛊ、KとSの二文字で書き表した。
Nøx Varekの姿は、古き北欧の詩からそのまま歩み出てきたものだ。その像のあらゆる細部に、物語が宿っている。

オーディンは素性を隠し、フードをかぶった見知らぬ者として人々の間を歩いた。その名のひとつがグリームニル、仮面の者。フードの下の顔は重要ではない。重要なのは、彼が背負っているものだ。
古き北欧では、神聖な誓いは指輪にかけて立てられた。詩『ハーヴァマール』は、オーディン自身が指輪の誓いを立て、それを破ったと語る。指輪は彼の胸に下がっている。最後の誓いは、今もなお背負われている。
槍はオーディンの武器。『巫女の予言』では、オーディンが軍勢の上へ槍を投げたとき、世界最初の戦いが始まる。ここでは槍は投げられることなく、彼の傍らにまっすぐ立っている。
オーディンはルーンを得るため、世界樹に九夜吊るされた。叫びながらそれを掴み取り、そして落ちた。マントのルーンは姿が現れるにつれて灯り、帯にはゲーボのXが繰り返される。堕ちることとともに訪れる知恵だ。
重く黒い毛皮は、サガに登場する狼の毛皮をまとった戦士ウールヴヘジンを思わせる。そして彼の名に響くヴァルグル。狼、無法者、壁の外で生きる者。
『The Fallen Crown』のジャケットと画像のあらゆる要素は、意図をもって置かれている。

王冠とは、私たちが追い求めるすべてのもの。権力、金、地位、名声、なりたかった自分。その帯のルーンの中には、誓いの神テュールのルーン、ᛏティワズが輝いている。

古き北欧では、供物は石の祭壇に捧げられた。王冠はそのひとつに置かれている。戴かれるのではなく、捧げられている。その階段は四つの幕。上り、そして下る。

北欧の詩人たちは黄金を「海の炎」と呼んだ。ここで黄金は溶け、階段を流れ落ちる。燃えて流れ去る富、いつも支払われる代償だ。

薔薇は北欧のものではない。このアルバム自身の印だ。倒れた者たち、そして道の途中で失われたすべての記憶。墓に降りた霜のように白い。

サガによれば、オークニーの伯爵は母が織った大鴉の旗を掲げていた。旗が導く軍には勝利を、旗を掲げる者には死をもたらす旗だ。Nøx Varekの旗も、同じ種類の約束である。

王のいない城、聴く者のいない滝、嵐の下の山々。これは堕ちた後のミズガルズ。最後の王国とは、残されたものだ。
『The Fallen Crown』の各曲は、物語の道筋に沿って、エルダー・フサルクのルーンによって封じられている。
誓いの神テュールのルーン。狼フェンリルを縛るため、テュールは誓いの証として獣の口に手を差し入れ、それを失った。代償を払って守られた誓い。堕ちる前の瞬間。
家畜、富、黄金。古いルーン詩は、富は親族の争いの種だと語る。彼が持っていたすべてが灰となる。
必要と苦難。古英語のルーン詩は、苦難は胸を締めつけるが、早く耳を傾ける者には助けと癒しになると語る。責任へと変わっていく罪悪感。
受け継ぐもの、故郷、祖先が遺したもの。王冠は今や死者たちのものであり、彼はその記憶を背負う。同じルーンが、彼の名のØに隠れている。
人間。ルーン詩は、人は皆その身内に愛されるが、いつか誰もが彼らを裏切り、土へ還ると語る。王冠を失えば、ただの人間が残る。
棘、巨人、盲目の力。ルーン詩は、棘はそれを掴む者すべてに残酷だと語る。戦う者自身を傷つける戦い。
神オーディン、そして知恵を語る口。目覚め。私たちが自らの上に置いた力を見つめること。
雹。ルーン詩はそれを最も白い穀物と呼ぶ。天から降り、風に舞い、やがて水となる。幻想は崩れ、破壊は新たなものへと変わる。
樺の木。氷河の後、最初に戻ってくる木のひとつ。すべてを失った場所に芽吹く新しい命。かつてあったものを建て直すのではなく、これから来るものを築く。
昼。ルーン詩は、富める者にも貧しき者にも希望と喜びをもたらすものと呼ぶ。王冠は置いていかれ、夜が明ける。
アルバム全体を見守るのは、旅のルーンᚱライゾ。古い詩は、家の中に座っている者には馬の旅はたやすく見えるが、実際の道は厳しいと語る。
『巫女の予言』で、神々はアースガルズの城壁を築いた者との約束を破る。誓いは踏みにじられ、神々の終わりへの道が開く。すべての堕落は、破られた約束から始まる。
オーディンは槍に貫かれ、自らを自らに捧げて、ユグドラシルに九夜吊るされた。下を見つめ、ルーンを掴み取り、そして落ちた。昇るためには、まず堕ちなければならなかった。
神々の黄昏。神々はその運命と出会い、彼らが支配した世界は炎と海へと沈む。私たちが自らの上に置いた力は、永遠ではない。
大地は再び海から浮かび上がる。緑の、新しい大地として。草の中で、生き残った者たちはかつて神々が持っていた黄金の駒を見つける。失われた秩序の遺物。彼らはそれを建て直さない。新たに始めるのだ。
夜の女神ノーット、そして彼の名のNøx。種が待つ闇。
氷の世界ニヴルヘイムの冷たい光、そして目覚めたルーンの輝き。堕ちた後の明晰さ。
富、海の炎。欲望とその代償。それは必ず溶ける。
薔薇の白、そして墓に降りる霜の白。倒れ、それでも忘れられない者たち。
ルーンは、言葉がそれを語った者よりも長く残るように石に刻まれた。『The Fallen Crown』のすべての象徴は、同じひとつの思いを宿している。
起きたことは変えられない。だが、この先は選べる。The Last Oathを聴く
お好きなプラットフォームで今すぐ聴けます。
Nøx Varekは、北欧のルーンと神話を、人類が共有する遺産の一部として、その歴史的・詩的な意味において用いている。これらの象徴のいかなる政治的・過激主義的な利用も拒絶する。
出典:『詩のエッダ』(巫女の予言、ハーヴァマール、グリームニルの言葉)、スノッリ・ストゥルルソンの『散文のエッダ』、古英語・ノルウェー・アイスランドのルーン詩、『オークニー諸島人のサガ』。
The Fallen Crownの新曲、リリース日、そして物語の裏側をメールでお届けします。スパムは一切なし、届くのは物語だけです。